イギリス首相が国民投票に言及

 イギリスのキャメロン首相は28日、保守党が2015年に実施される次の総選挙で政権を維持した場合、このまま欧州連合(EU)に加盟を続けるか脱退するかを問うための国民投票を実施する可能性について、初めて言及しました。

 イギリスでは最近の世論調査では、EUを脱退するかどうか問う国民投票の実施について、6割近くが賛成しています。キャメロン首相自身はEU脱退に否定的ですが、与党の保守党内にも同調する声が強くなっていると言います。

 イギリスは元々EUに加盟はしていても、共通通貨のユーロは導入せず、独自通過のポンドを使い続けるなど一歩引いた姿勢でした。最近のEUの危機的状況を見れば、「巻き込まれる前に逃げよう」と思っても不思議ではありません。ドイツなどでも、ギリシャへの巨額の援助を疑問視する声が上がっており、比較的財政状態の健全な国が逃げ出せば、EUは一気に崩壊の道を歩むことになるでしょう。

 そもそも国はそれぞれ違うのに、通貨だけが同じというのは無理がありました。ギリシャやスペインが債務危機に陥ったのもユーロを導入したのが始まりと言って過言ではありません。この矛盾を解決できなければ、遅かれ早かれEUは崩壊の道をたどるのかも知れません。